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過去記事の再掲載です。教科書の大改訂があったので、また改めて書きますが、これは3年前までのデータです。昨年の中間テストがなかったので少し古いですが傾向が同じなのでお許しください。
中学1年最初のテスト、1学期中間が先週・今週あたりに行われています。
早い学校は今日から返却されています。
ポイントは
中間テストで浮かれすぎない。
これを機会に勉強のスタンスを変えていく。
この2点です。
表は、少し以前の4年間の某中学校の中学1年生の中間テストと期末テストの変化です。
中1最初のテストは平均点がかなり高く出やすいです。
したがって、次の期末テストとの平均点での点差がかなり大きくなります。
5教科で70点前後~80点ほど下がることもあります。
最初のテストで授業進度にも毎年差がなく、問題の難しさも変わりなく、影響はあまりないと考えていいと思います。
ですので、小学校時代の家庭学習、中学に入学後の学習習慣が大きく左右します。
中間テストでは、例年、英語と数学の平均点がとても高いのが特徴です。
そして理科も割と高めです。
少し今までと違うのは、今年から、英語の教科書が難化しています。
「英語が難しくなる!」と学習塾などで言われているかもしれません。
小学校の英語教育がしっかりと進む前提の教科書改訂ですが、昨年のコロナ休校で小学校の授業も予定変更を余儀なくされ、英語の授業がうまく機能していない地域も多数あったでしょう。
ですので、中学での進め方も、小学校の復習を多く取り入れ、あまり難化しないテスト問と、相応に難化した問題とわかれる可能性もあります。
それによって英語の平均点は今までより下がる可能性があります。
数学は、正負の計算になるものの、計算は小学校2~3年生で習う1桁・二桁の足し算引き算からなので、そんなに難しくないはずです。
理科は、実験器具や身近な植物の導入レベルまでしか、進まないので、これも高くなりやすいです。今年は一部記述量が増えるかもしれません。そうするとやや難しくなります。
国語は小学校とは違い、時間内にかなりの量を読まなくてはいけません。
問題量についていけない、生徒がいるかもしれません。記述が多く、字数も多いので難しく感じるかもしれません。
授業を聞く力、板書や先生のプリントを整理する力がついているかいないかで大きく変わるでしょう。
社会は小学校と比べ、覚えておく量がかなり違うので、これも平均が高くなりにくいですね。
家で試験勉強をしっかりする習慣がついているかどうかで大きく変化するでしょう。
数学・理科は小学校までに身に着いた知識や学力が中学で通用するかの第一関門で
国語が、授業をしっかり聞く力とこまめに勉強する力(漢字などで格差が出る)、
社会が、教科書を読んで、ノートを整理する力、自宅勉強の仕方がしっかり定着しているかの目安になるでしょう。
もし、ご家庭で子どもの学力をチェックされるなら、
①数学:小学校で基礎が身についているかどうか。
②英語:小学校時代の習い事などで英語学習をしているかどうかで差が出る可能性もあります。十分に取り返せます。英語の点数が中間期末で大きく下げる子は、勉強量不足です。
③理科:細かくなる知識の習得に興味があるのかどうか。興味関心で点数が振れるかもしれません。
④国語:コツコツ勉強しているか、授業をしっかり聞けているか。
⑤社会:テストに向けての勉強をしっかりできる学習習慣がついているか。
この辺りをよく観ておいてくださいね。