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中2数学は連立方程式がテスト範囲の中心ですね。
1次方程式と違い、解を出すのに、2つの式の係数合わせ、
2つの式の和差、そこから出た解をもとの式に代入し計算とひとつの問題を解くのに3~4回の計算が必要となり、時間がかかり、ミスが起きやすくなります。
今まで以上に、計算の精度を高めておかないと、「できていたはずが間違っていた。」と、なりかねません。
さて、このミスを減らす方法があります。「あっ、ミスせんかったら90点超えてた。」とあたかもちょっとした事故ていどにしか考えていない人はミスを防ぐことはできません。気持ちを入れ替えて、「ミスは起きるものだから、練習で防げるように注意しておく。」とミスの防止策を講じるだけで格段に変わります。
■ミスには2種類あります。■
ひとつは防ぎようのないミス。もう一つは起きることが予想されるミスです。数学のミスは99.9%後者です。つまり予測して防ぐことができます。
以下に毎回この時期に話す防止策です。
【計算欄には問題番号】
計算問題の多いテストなので、計算用の余白がたくさんあるはずです。
余白にする計算は1⃣(3)といった大問と小問の番号をつけ、どの計算をしているかわかるようにしましょう。後で確かめるときにわかりやすく、確認しやすいです。
【式の後ろに×□】
与式…①×2
与式…②×3
といった係数合わせのための式にかけた数字は残すようにしましょう。
ペン先で確認すれば、かけ算ミスしてないかすぐにわかります。
【問題の書き換え行為は便利でもしない】
問題の-を勝手に+変えない
2a+b=9
―)2a―b=―1
——————–
2b=10
この計算をする時に問題用紙の-bや-1を+b、+1と縦線を入れて計算するクセがある人がいます。
検算で間違ってミスしてしまったり、やたら時間がかかるようになってしまったりします。
■もう一つ重要な文章題■
連立方程式では文章題がテスト範囲に入ってきます。たまになかったりします。これも練習時にいつも話すことです。これをしっかり守る人は、文章問題のミスをやりません。
文章題のx、yは「何を指しているのか、その単位は?」をはっきりさせること。
りんごの個数がx個、みかんの個数がy個なのか
りんご1個の値段がx円、みかん1個の値段がy円といった単位
このクセをつけておかないと、少し高度な速さの問題、去年と今年の人数の問題になった時に、思わぬ落とし穴に引っかかります。
そして、〇付けも少し工夫します。
①何を文字におき、単位はどうしたのか?
②文章を式化できているか?
③答えは合っているか?
以上3点を分けて〇付けすることです。
これによって、問題の捉え方、文章の数式化、計算の正確さのどこに課題があるかはっきりわかります。
テスト対策もできるし、夏休みの弱点整理もしやすくなります。
ここまで見ると、あとはスピードをいかに早めるかに集中すれば大丈夫です。