高校入試自己申告書と国語の作文

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大阪府高校入試の3年がかりの完成が、今回の入試です。

絶対評価の内申点に変わり、中1からの内申積み上げ方式になりました。中1の評価から3年生の評価までしっかり計算されたのが今年の受験生たち。
この3年間で変化した個所はいくつもありますが、今日は自己申告書と作文について少し書きます。

実は入試のためだけではない

「自分のやってきた経験、自分がどんな人間であるのか、どんなことが得意で、どんなことができるのか、自分の経験はどのように転用できるのか?」といったことを書きます。この中身が中学生版になったものが公立高校に提出する「自己申告書」です。
 
新卒であればエントリーシート、社会人転職者であれば、履歴書とともに出す職務経歴書、自己アピール文(自己申告書)を希望企業に提出します。

 大学生が就職活動をする時、これを書くために、自己分析(自分を見つめる、他人に見てもらう、会話で引き出してもらい気づく)を長い時間かけて行い、自分がどんな人間なのかをしっかり整理していきます。そして、それがどのように志望企業でいかれていくのか?
 
 考えて考えて提出します。

高校入試小論文と就活ESの関係

キャリアカウンセラー仲間と話をすると、過保護な就活生、ESの書けない就活生、マニュアル通りの受け答えの就活生の話題がよくでます。

大阪高校入試で自己申告書や作文テストが行われますが、受験生は初めて、自分の内面を文章にして試験官に説明する能力を試されます。
自己申告書では受験する学校の求める高校生像に自分が如何に合っているのかをA4用紙にレポートします。
国語のテスト中に長文を読んだ後に、300字の短い文章で、条件に従い、的確に答え、自分の考えをまとめなければいけません。

条件を的確に外さずに答える。問題によっては、解決策まで述べる。抽象的なテーマを論理的に説明する。といった作業をわずか10分~15分で行和なければいけません。それまで訓練されていない中学生にとっては難しい作業です。

語彙不足からうまく説明できない、構成がまとまらずわかりづらい文章になってしまう、といった問題はある程度の訓練で解消されます。しかし、「自分で考えで説明する。」といった自己を掘り下げていく作業は、日常の思考回路が訓練されているか否かで、主張の背景の深さとスピードに大きな差が生まれます。

5教科の成績に関係なく(多少の相関はあるようですが)作文指導の後半には思考経験の差ははっきりでます。もし、成人するまでに思考訓練がされなければ、ESを書くにあたり、「マニュアル本どおり」「ESをコピペで平気で使い回し」といった自分で考えないESが横行するのもわかる気がします。

中学時代からの「内省する訓練」「伝える力」の醸成ができていなければ、間違いなく就活に影響するとキャリアカウンセラーと学習塾の経営で改めて感じます。

日頃に国語を勉強していない。解法めいたことばかりを教えられて、わかった気になってしまう。そうならないように受験時の申告書や作文の練習を通じて本当の思考力を身に付けて欲しいです。

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