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先生の置かれた環境を冷静に考えてみた」最近の家庭訪問は、この写真のように部屋にあがってお話しすることはほぼ皆無です。
だいたい、玄関先で立ち話。
お茶やお水はいただいても、お菓子などには手を付けられません。
昭和を小学生で過ごした世代の思い出ですね。
子どもの伸ばして欲しいところ、気になるところを伝える
「先生の置かれた環境を冷静に考えてみた」
以前は大手求人情報メディア会社でマネージャーをしていました。
ボーナスや昇給昇格にかかわる人事査定を直接つけるメンバーは最高で約60名程度いたと記憶しています。
日々の仕事の様子を見たり、一緒に進めたり、じっくり話をしてみたり。
もちろん大人相手なので自分の業績は自分でしっかりレポートしています。
それらをじっくり見ていることらも、何度も考課者研修を受け、極力不満の出ない評価をつけていきます。
ベテランでもなかなかしんどい業務です。
さて、一クラス30~40人の評価をつけるとしたらどうか。
たぶん、直接評価をつけるメンバー数が30人以上という経験をされている人はそんなにいないと思います。
それがですよ!新卒や2年目3年目でも、いきなり30~40名の評価をしなければいけない。
しかも、クラスをもってから約1か月。
クラスの子どものことを1か月で全員わかるなら超人です。
小中学校の先生が新卒や2年目3年目で担任を持つことは普通によくある話です。
サポートはつくでしょうが、簡単ではありません。
かなりハードな仕事になります。いい所を評価したい、悪いところは目をつぶりたい。
そんな気持ちになるでしょうね。
または思ったほどしっかり見ることができない…
これが学校の先生の評価をつける現状でしょう。
だからこそ保護者から伝えることが大切
でも、保護者なら、子どもをしっかり見て欲しい。
いい所を伸ばして、よくないところは是正して欲しい。
日頃、見えない学校での顔を教えて欲しい。
そう思って当然です。
だから、見るべき観点をこちらから示すことが大切
以下のようなことを、紙に書いて先生と共有して話すとベストです。
①注意して欲しい点
アレルギーや喘息、健康にかかわること
②家で見せるいいところ。
弟をとてもかわいがる、お手伝いはしっかりやる、学校のことはしっかり報告してくれるなど
③注意してもらいたいところ
片づけが苦手で散らかしたまま、最近ゲームをしすぎて勉強がざつになってう。など
④我が家の教育方針
すごいことでなくてもいいです。家庭のルールなども含めて
機嫌がよくても悪くても、挨拶はする。履物は揃える。食べ物は残さないなど
⑤最近気づいた心配事
前は友達と一緒に帰ってきたが、最近一人のことが多いなど
大切なのは、ぶれないこと。
常識の範囲であれば、家庭のルールと学校のルールができるだけ一致しているほうがいいです。
家でOK。学校でだめ、またはその逆。
各家庭がそうすれば、担任持って1か月くらいの先生でも、それぞれの子どもの見るべき観点が定まりやすいです。
子どもを見やすくなれば、目が届きやすくなり、余裕ができたぶん、指導に幅ができるはずです。
今週末や来週から家庭訪問スタートです。
お時間をつくって、できるだけ家庭訪問の準備してください。