笑わせるって難しい

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「人を泣かせることと人を怒らせること、これはすごく簡単ですよ。人を笑わせること、これはいっちばん難しいや。」

先日、亡くなった落語の歌丸師匠の名言のひとつです。

先日から、この言葉が頭から離れません。”噺家さんが落語で笑わせる”ということは、お客さんの頭の中に、面白い情景を想像させる力なのかなぁと思います。泣かせる、怒らせるには定番があり、別れや死、憎しみといった話をすればいいのでしょう。ただし笑いについては”笑いのバー”の高さが人によって違いすぎる。だから極めていかなければできないのかなぁと思います。

塾で子供たちに何かを教える、伝えるという中で、怒らせることは簡単です。泣かせることも簡単です。怒りのパワーや悔し涙を前に進める力に変えて頑張らせることも、数年前まではよくありました。

でも、この方法は、人をよく見てなければ、誰にでも使える方法ではありません。「負けず嫌いで悔しさをバネにして頑張れるタイプ」「なぜか、泣いてから強い人(たぶん、自分にかけていた何かのリミッターがはずれるのでしょう)」これを見極める力が指導する側になければ、単なるディスリになり、子どものやる気や興味をそぐのでしょうね。勉強が面白くなるわけもない。

一方、”笑わせる”を”楽させる”と勘違いする人たちもいるかもしれません。その場で「できた」と言わせるために教える、たとえば、ワークの宿題などを終わらせるために、ほとんど教えるなどその場しのぎの楽をさせ、「ワーク終わった。」と笑わせる。

そんな勘違いの”笑わせる”は、よく聞く話です。

塾の先生の”笑いの本質”は、①勉強する(知ること・できるようになること)ことが楽しいと思えるようにすること②結果成果を出し、その達成を喜び、笑ってもらうことだと思います。

思いっきり努力して、去年の子たちは本当に笑わせられた。でも、それが今いる子たちを本気で笑わせることができるのか?ずっとそれを追求しながら、2月3月の合格発表を迎えます。その時笑ってくれているか?

違った意味ですが、”笑い”を追求しています。

笑いたい人はどんどんご連絡ください。

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